腹筋100回の消費カロリーは?回数別の早見表
腹筋100回の消費カロリーは、体重60kgで約20kcalです。30回・50回・100回・200回の回数別と、体重別の早見表をまとめました。調べると数字がバラバラな理由も、公的なメッツ表をもとに説明します。
まず、いちばん知りたいところから答えます。
腹筋100回の消費カロリーは?
体重60kgの人が腹筋を100回行ったときの消費カロリーは、約20kcalです。
1回3秒のペースで、100回におよそ5分かかる想定で計算しています。
思っていたより少ない、と感じた方が多いと思います。おにぎり1個が約180kcalなので、腹筋100回はおにぎり1個の9分の1くらいです。
この数字にがっかりする必要はありません。理由は後半に書きます。先に表を置きます。
回数別・体重別の早見表
| 体重 | 30回 | 50回 | 100回 | 200回 |
|---|---|---|---|---|
| 50kg | 約5kcal | 約8kcal | 約17kcal | 約33kcal |
| 60kg | 約6kcal | 約10kcal | 約20kcal | 約40kcal |
| 70kg | 約7kcal | 約12kcal | 約23kcal | 約47kcal |
| 80kg | 約8kcal | 約13kcal | 約27kcal | 約53kcal |
いずれも目安です。1回3秒・ほどほどの強度で行った場合の値です。
調べると数字がバラバラなのはなぜか
「腹筋100回 消費カロリー」で調べると、10kcalと書いてあるページも、40kcalと書いてあるページもあります。どちらも間違いではありません。
消費カロリーは、国立健康・栄養研究所が公開している「改訂版 身体活動のメッツ(METs)表」の値をもとに計算します。この表で腹筋運動を引くと、強度によって3つに分かれています。
| 強度 | メッツ | 100回の消費カロリー(60kg) |
|---|---|---|
| 楽な労力(腹筋運動、クランチ) | 2.8 | 約15kcal |
| ほどほどの労力(腕立て伏せ、腹筋運動、懸垂など) | 3.8 | 約20kcal |
| きつい労力(同上) | 8.0 | 約42kcal |
出典: 国立健康・栄養研究所「改訂版 身体活動のメッツ(METs)表」コード02024/02022/02020
いちばん楽なやり方といちばんきついやり方で、約3倍違います。 どのメッツを使うかで答えが変わるので、ページによって数字が食い違います。
この記事の表は、真ん中の3.8メッツで計算しています。反動を使わず、止めずに続けたときの目安です。
計算式はこうなっています。
> 消費カロリー(kcal) = メッツ × 体重(kg) × 時間(h) × 1.05
ここには安静にしていても使う分が含まれています。「腹筋をしたから増えた分」だけを見ると、上の表よりさらに少なくなります。
この式は腹筋以外にも使えます。ウォーキングや自転車など、種目ごとのメッツと体重別の早見表は運動の消費カロリー早見表にまとめてあります。表に無い運動でも、メッツさえ分かれば同じ式で出せます。
それでも腹筋をやる意味
数字を見て「意味がない」と思ったなら、それは腹筋に消費カロリーを期待していたからです。
腹筋運動は、消費カロリーを稼ぐ種目ではありません。5分で20kcalということは、1時間続けても240kcal程度です。同じ1時間なら、早歩きのほうが多く消費します。
腹筋運動が向いているのは、別のところです。
道具が要らないので、場所と天気に左右されません。 ジムに行けない日、雨の日、出張先でもできます。続ける形として、これはかなり強い性質です。
そして、回数が数えられます。 昨日より1回多い、が分かる種目は意外と少ないです。重量を上げていく種目は器具が要りますが、腹筋は自分の記録だけで進みます。
「100回で20kcal」は、正しい数字です。ただ、腹筋を測る物差しとしては合っていません。
回数を増やすより先に決めること
腹筋の回数を増やしたくなったら、先に「毎回同じやり方でやる」を決めるほうが先です。
反動を使えば回数は伸びますが、そのとき数字は比べられなくなります。昨日の50回と今日の80回が、同じ50回・80回ではなくなるからです。
決めるのは3つだけで足ります。
- 膝を立てるか、伸ばすか
- どこまで上げるか(肩が浮くまで、など)
- 1回にかける秒数
この3つを固定すると、回数がそのまま比べられる数字になります。
数えるより、残す
腹筋を続けている人がつまずくのは、たいてい前回何回やったか思い出せないところです。
30回だった気もするし、40回だった気もする。分からないので、とりあえず同じくらいやって終わる。これを何週間か繰り返すと、増えているのか増えていないのかが分からなくなって、やめる理由になります。
紙のノートでも解決しますが、腹筋は思い立った場所でやることが多いので、手元にノートが無いことのほうが多いです。
ニコフィットは、食事・筋トレ・体調を同じ日付に並べて記録できるアプリです。種目を選ぶと前回の回数が1タップで入るので、思い出すところから始めなくて済みます。
過去の記録は、無料のままいつでも見返せます。
よくある質問
Q. 腹筋を毎日100回やれば、お腹は凹みますか? 腹筋運動でお腹まわりの脂肪だけを減らすことはできません。特定の部位だけを狙って減らす方法は確認されていないためです。お腹まわりの見た目を変えたい場合は、食事と全身の運動を合わせて考えることになります。
Q. 腹筋とスクワット、どちらが消費カロリーは多いですか? スクワットです。メッツ表ではスクワットを含むレジスタンストレーニングが5.0メッツ(コード02052)で、腹筋運動のほどほどの強度3.8メッツより高く設定されています。使う筋肉の量が違うためです。
Q. 回数は多いほうがいいですか? 消費カロリーだけを見れば、多いほうが増えます。ただし200回でも約40kcalなので、増やす労力の割に消費は伸びません。⚠️ 回数を増やすことが目的になると、フォームが崩れて比べられない数字になりがちです。
Q. ゆっくりやるのと速くやるのは、どちらが消費しますか? 同じ回数なら、ゆっくりのほうが時間がかかるぶん消費は増えます。ただし上の表のとおり差は数kcalなので、消費カロリーを基準にやり方を選ぶ意味はあまりありません。
本記事の内容は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考にしています。
- 日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
- 日本食品標準成分表(文部科学省)
- 健康日本21 (健康増進法)(厚生労働省)
- 身体活動・運動の基準 (アクティブガイド)(厚生労働省)