1セット何回?回数 vs 重量の使い分け|目的別の最適な組み方
「軽くて多い回数」と「重くて少ない回数」、結局どっちが効くの?目的別 (筋肥大・筋力・持久力) に最適なレップ数とセット数の科学的根拠をまとめます。

筋トレで毎回迷うのが「何回 × 何セットが正解か」という問題。実は 目的によって最適解は明確に違います。本記事では筋肥大・筋力アップ・筋持久力それぞれの最適 RM 範囲を解説します。
RM (Repetition Maximum) とは
RM = 「その重量で何回できるか」の限界回数。
- 1RM = 1 回ギリギリ上げられる最大重量
- 5RM = 5 回が限界の重量
- 12RM = 12 回が限界の重量
科学研究では、レップ数の範囲に応じて鍛えられる能力が変わる ことがわかっています。
筋肥大 (見た目の変化) を狙うなら:8-12RM × 3-5 セット
最も多くの人が目指す目的。
- 重量:1RM の 70-80% (8-12 回が限界)
- セット数:3-5 セット
- 休憩:60-90 秒
- 頻度:同じ部位に週 2 回
研究 (Schoenfeld, 2017) では 6-30 RM の範囲なら筋肥大効果は大差ないと示されている一方、8-12 RM が「重さと回数のバランス」で最も効率的 とされています。
筋力 (重量を伸ばす) を狙うなら:3-6RM × 3-5 セット
ベンチプレスやデッドリフトの MAX を伸ばしたい時。
- 重量:1RM の 85-95% (3-6 回が限界)
- セット数:3-5 セット
- 休憩:3-5 分 (神経系の回復に時間が必要)
- 頻度:同じ部位に週 2 回
筋肥大よりも 「神経系の効率化」 が主目的。重い重量を扱うフォームに体を慣らすイメージ。
筋持久力を狙うなら:15-25RM × 2-3 セット
長時間動き続けるためのスタミナ系。マラソンランナー・球技選手向け。
- 重量:1RM の 50-65% (15-25 回が限界)
- セット数:2-3 セット
- 休憩:30-60 秒
- 頻度:週 2-3 回
ダイエット目的で「消費カロリーを稼ぐ」場合もここに近い。
一般人が選ぶなら:8-12RM × 3-4 セット
特殊な目標がない一般人 (ダイエット・体型改善・健康) は、8-12RM × 3-4 セット が最も汎用性高いです:
- 筋肥大効果あり (見た目変わる)
- 軽すぎず怪我リスク低
- 1 セット 30 秒で時短
種目別の目安重量 (女性 体重 55kg / 1RM 推定)
| 種目 | 1RM 目安 | 8-12RM 重量 |
|---|---|---|
| スクワット | 50kg | 35-40kg |
| ベンチプレス | 25kg | 18-20kg |
| デッドリフト | 60kg | 42-48kg |
10 回できたら次は重量を 2.5kg 増やす が漸進的過負荷の基本。
やってはいけない組み方
❌ 1 RM × 1 セットで終わり
神経系刺激が少なすぎて筋肥大しない。
❌ 30 RM × 10 セット
時間効率が悪い。集中力切れる。
❌ 毎回違うレップ数
進捗が追えない。1 つの目標で 8-12 週間続ける。
RPE / RIR で記録すると進捗が見える
各セット後に「あと何回できそうか (RIR = Reps In Reserve)」を記録:
- RIR 0:限界まで追い込んだ
- RIR 1-2:あと 1-2 回いけた
- RIR 3+:余裕あり、重量上げ時
ニコフィットでは RPE / 重量 / 回数 / セット数 を全て記録できます。8-12RM × 3-4 セット に絞って 8 週間続けると、扱える重量がぐんと伸びます。
「次は何キロ上げるか」を悩まないために、前回より 1 セット多くか、+2.5kg のシンプルなルールで進めましょう。
参考情報
本記事の内容は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考にしています。
- 日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
- 日本食品標準成分表(文部科学省)
- 健康日本21 (健康増進法)(厚生労働省)
- 身体活動・運動の基準 (アクティブガイド)(厚生労働省)