体重が減らないのは停滞期? それとも生理前?
体重が止まったとき、停滞期なのか生理前なのかは見分けがつきにくいものです。続く長さと繰り返しに注目した見分け方と、そのために何を残しておけばよいかを整理します。
順調に減っていた体重が、ある日を境に動かなくなる。何日か様子を見ても戻らない。「停滞期に入ったのかな」と思ったところで、ふと「いや、そういえば先月もこのあたりで止まった気がする」と引っかかる。
停滞期なのか、生理前なのか。この2つは症状だけを見ても見分けがつきにくく、どちらだと思うかで次の行動がまったく変わってしまいます。
見分けようとして、たいてい間違える
やっかいなのは、どちらも「減らない」という同じ顔をしていることです。
停滞期だと思えば、「もう少し食事を減らそうか」「運動を増やそうか」という方向に考えが向きます。生理前だと思えば、「待っていれば戻る」と構えられます。判断を間違えると、待っていればよかった時期に無理をしたり、逆に動くべき時期に何もしなかったりします。
そして多くの場合、判断を間違えるのは情報が足りないからではなく、比べる材料が手元にないからです。
2つの違いが出やすい、2つのポイント
一般的に言われている範囲で整理すると、この2つには違いが出やすいところが2つあります。
1. 続く長さ
生理前の体重の動きは、この時期に体が水分を溜め込みやすくなることが関係しているとされています。水分によるものであれば、数日から一週間ほどで戻ることが多いようです。
一方、停滞期と呼ばれるものは、体が減った体重に慣れて消費が落ち着いてくる状態を指すことが多く、数週間にわたって続くこともあるとされています。
つまり、数日で戻ったなら前者、何週間も動かないなら後者の可能性が高い、という見当はつきます。ただしこれは、後から振り返ってようやく分かることです。止まっている最中には、これが数日で終わるのか何週間続くのかは分かりません。
2. 同じ時期に繰り返すかどうか
もうひとつが、繰り返しです。
毎月、だいたい同じタイミングで止まって、同じくらいの期間で戻っているのなら、それはその人の体のいつものリズムだと考えられます。逆に、これまでそんな止まり方をしたことがないのに今回だけ長く止まっているなら、別の理由を考えたほうがよさそうです。
この2つ目のほうが、はっきり見分けがつきます。ただし、こちらには条件があります。
1周期ぶんでは、答えが出ない
繰り返しかどうかを判断するには、当たり前ですが、繰り返しているところを見なければいけません。
今回止まったことだけを見ても、それが毎月のことなのか今回だけのことなのかは判断できません。少なくとも2周期ぶん、できれば3周期ぶん並べて、はじめて「毎回ここで止まっている」という形が見えてきます。
これが、体重を記録しておく理由としては、いちばん実用的なものだと思っています。
その日の数字を知りたいから測るのではありません。数ヶ月後に、今日と同じ場所に自分が来たときに、前はどうだったかを見返せるようにするためです。その日に測った数字は、そのときは何の役にも立ちません。役に立つのは数ヶ月後です。
見分けがついたあとに、何が変わるか
では、繰り返しだと分かると何が変わるのか。
減る量が増えるわけではありません。止まる期間が短くなるわけでもありません。変わるのは、止まったときの受け取り方です。
「また止まった、失敗した」だったものが、「今月もここで止まった、いつも通り」になります。それだけのことですが、そこで食事をさらに削らずに済んだり、諦めて記録をやめずに済んだりします。
多くの場合、ダイエットが途切れるのは体重が減らなくなったからではなく、減らなくなったことに驚いて、いつもと違うことをしてしまうからです。
なお、停滞期そのものへの向き合い方は停滞期の抜け方で、生理前のしんどさとの付き合い方は生理前後にダイエットがつらくなるときで別に書いています。
並べて見るために、必要なこと
比べられるようにするために必要なのは、毎日きっちり測ることではありません。
必要なのは、測る条件をなるべく揃えておくことと、記録が途切れないことです。朝起きてすぐ、同じ服装で、といった条件が毎回バラバラだと、せっかく並べても何と何を比べているのか分からなくなります。
毎日でなくてもかまいません。週に2〜3回でも、同じ条件で測った数字が数ヶ月ぶん並んでいれば、形は見えてきます。
ニコフィットは、体重も食事も筋トレも体調も、同じ場所に記録できるようにしています。点数はつけませんし、記録しなかった日を責める表示も出しません。過去の記録は、無料のまま見返せます。
よくある質問
どのくらい止まったら停滞期と考えればいいですか? 明確な線引きはないようです。数日で戻るのか、数週間続くのかで見当をつけることが多いようですが、これも後から分かることです。止まっている最中に判断しようとしないほうが、気持ちの上では楽かもしれません。
生理前に体重が増えるのは、太ったということですか? この時期の増加は、脂肪が増えたというより水分の影響が大きいことが多いようです。数日で戻ることも珍しくないとされています。
記録が1ヶ月ぶんしかありません。 今回の止まり方が毎月のものかどうかは、まだ判断できません。ただ、いま記録を続けておけば、次に同じことが起きたときには比べられます。始めた時点では答えが出ないというのが、この見分け方のいちばん面倒なところです。
止まったまま何ヶ月も戻りません。 時期と切り離して考えたほうがよいこともあります。体調に気になる変化があるときは、自己判断せず医師に相談してください。
まとめ
停滞期か生理前かは、止まっている最中には見分けがつきません。見分けられるようになるのは、同じことが2回3回と起きて、それが手元に並んだときです。
だから、いま記録しているものは、いまの自分のためではありません。数ヶ月後に同じ場所に立ったときの自分のために残しておくものです。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。体調に不安がある場合は医師にご相談ください。
本記事の内容は、以下の公的機関・学会の公開情報を参考にしています。
- 日本人の食事摂取基準(厚生労働省)
- 日本食品標準成分表(文部科学省)
- 健康日本21 (健康増進法)(厚生労働省)
- 肥満症診療ガイドライン(日本肥満学会 (公的指針))
- 標準的な健診・保健指導プログラム(厚生労働省)